症例さん2 可動域制限?


こんばんは、板谷です。

台風の影響はどうでしょうか?
うちでは、ベランダで育てたトマトとピーマンが
90°側屈していました。



では、本日も症例さんの話です。
今日のメインは可動域の話です

発症6年目の右片麻痺で、
運動障害は軽度、感覚障害はなしの方です。

独歩可能ですが、低緊張な方でつま先が遊脚期にぶらっーと
脱力しているのが特徴です。


他動的には足関節の背屈は左右差は見られないのですが

自動運動では、背屈麻痺側は0°(非麻痺側は5°)
麻痺側は前脛骨筋とともに足指の伸筋が強く働き
「このあたりから(背屈0°位から)頑張らないと上がらない、
ガチッと止まる感じ」と。

距骨の後方への滑りが足りない?
距骨滑りを誘導し自動介助しても自動では変わらず、

前脛骨の緊張が足りないか?
前脛骨筋を誘導(促通)しても変わらず

動作時の下腿構面の緊張が入るか?
伸長して緊張が入りにくくしても変わらず


っということで、背屈した動きやイメージを
を確認してみました。


麻痺側の背屈は指先が過剰に伸展する
踵がの下方向(尾側)へ動かない
「動きが出にくいから力をいっぱい入れないといけない」

こんなことが特徴でした。


指先が上がるイメージが強いのかな?と考え
背屈する際の声掛けを
指先が上がるイメージを「足の甲が上がるようにイメージして」
っと伝えてみました。

・・・

変わりません。


じゃあ、
非麻痺側の踵に意識してもらい
背屈時に踵が下に動くことを感じてもらい
麻痺側を動かしてもらうと

「こっちは(麻痺側は)踵が動かない」

踵を下方へ引っ張る誘導をしながら自動運動してもらうと

「こうすると上がり(背屈)やすい」
っということで、
背屈する際に、「踵を下方へ引くイメージで」
っと伝えて運動してもらいました。

徐々に誘導を減らしても可動域が増えてきたので

ご自身で動かしてももらい確認すると
「さっきより上がりやすい」
と内省をもらえるように・・・。

「背屈の運動を踵が下がるように」して行うことを
可動域訓練として自主トレで行ってもらい
徐々に自動での可動域は改善していきました。



おそらく、足指の伸筋が過剰に働き
背屈時の滑りの動きよりも転がりの動きが強く
足関節の前方が詰まってしまい
背屈が出にくいのだと思います。

ただし、訓練の中で滑りを誘導しても
運動をするイメージが変わっていないと
誘導をやめると変わらなかったのだと思います。

そこで、患者さんが非麻痺側で持っている
足の動きをイメージしてもらうことで
本来の足の動きが出やすくなったと思います。

また、「力をいっぱいいれて上げる」運動のイメージが
背屈時の足関節前方への詰まる要因を作っていたかもしれません。
そこで、足の後方やそれ以外のところに注意を入れて
非麻痺側のいい動き確認し
「力をいっぱいいれて上げる」から「踵を下げる」
ように上げ方を変えたことで背屈が出しやすくなったと
考えています。


もちろん、歩行時の背屈がこれだけでは良くなりませんが
安静時に可動域が出ていないと、動作時(歩行時)に
可動域はさらに出にくくなると思います。


可動域訓練の際には、患者さんの動かしている
関節の動きやイメージなんか確認すると
動きの質が変わるかもしれません。


長文となりましたが、最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。